「ショーシャンクの空に」から見えるもの・楽園ジワタネホとは?

ショーシャンクの空にタイトル

皆さん、こんにちは!「ショーシャンクの空に」は、多くの人々に感動を与え続ける名作中の名作です。

本作から見えるもの、自由と解放のテーマ、希望という人生に欠くことのできない心の在り様、そして物語で語られる数々の名言は、人生に対する深い洞察や啓示が秘められています。

本作品には、ジワタネホというキーワードが登場します。ジワタネホとは一体何を象徴しているのでしょうか、どのような意味が込められているのでしょうか。

本記事では、映画の心に響くシーンを通じて、物語の見どころや感じどころ、浮かび上がる楽園ジワタネホの意味や人生へのメッセージを見つけてみたいと思います。

目次

「ショーシャンクの空に」予備情報

「ショーシャンクの空に」は、1994年に公開されたアメリカの映画。スティーヴン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化したものです。

冤罪によって投獄された銀行員が、過酷で腐敗した刑務所の中で希望を捨てずに生き抜き、最後には素晴らしい楽園へと展開するヒューマン・ドラマです。

1995年にアカデミー賞の複数部門でノミネート、日本では第19回日本アカデミー賞の外国語映画賞を始め、数々の賞を受賞しています。
2009年にはイギリスで舞台化、2013年には日本でも舞台化されました。

【スタッフ】

監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
音楽:トーマス・ニューマン

【キャスト】

アンディ役:ティム・ロビンス(主人公・冤罪で終身刑を受けた銀行員)
レッド 役:モーガン・フリーマン(主人公の友となる囚人・調達屋)
ノートン役:ボブ・ガントン(ショーシャンク刑務所の悪徳所長)
ヘイウッド役:ウィリアム・サドラー(レッドの仲間)
ブルックス役:ジェームズ・ホイットモア(図書室で働く老囚)

★YouTube「ショーシャンクの空に」Pickup

★原題は「The Shawshank Redemption」直訳するとショーシャンクの贖い。Redemptionは「救済」「償還」、失敗や過ちから立ち直ること、罪や悪から救われることを意味します。

「ショーシャンクの空に」ざっくりあらすじ

1947年、メイン州ポートランドで事件発生。優秀な銀行員アンディは、身に覚えのない、妻とその愛人殺しの罪に問われ、冤罪で終身刑の判決が下り、劣悪なショーシャンク刑務所で服役することになってしまいます。

刑務所では荒くれボグズ一味に目をつけられ、アンディにとって屈辱の日々が続きます。

カモメ

一方、長年服役する「調達屋」のレッドと親しく話をする仲となり、アンディは鉱物採集用としてレッドに小さなロックハンマーを注文します。

1949年、アンディは屋根の修理作業中、刑務官ハドリーの遺産相続問題を知り、知識を生かしてハドリーに有益な解決策を提案します。見返りに作業仲間達へのビールをもらえることに。このことで、アンディは仲間達からも尊敬され、ハドリーたち刑務官からも一目置かれる存在となりました。

やがて、図書係に配置されたアンディは本領発揮、何年にも渡って州議会に陳情し続けた結果、寄付金や古書がショーシャンク刑務所に送られ、毎年の図書館予算の獲得にも成功します。
アンディが入所してから10年以上が経ち、倉庫も同然だった図書室は囚人達の娯楽と教養の場と変わっていました。

所長は、囚人たちの社会更生を図る名目で、彼らに野外作業をさせ、裏では業者からの報酬をピンハネし多額の不正蓄財をしており、架空名義の口座をアンディに管理させていました。

1965年、新たに入所した青年トミーから、アンディは事件の真犯人についての言及を得ることに。アンディは所長に再審請求を頼みますが、不正蓄財を知る彼を自由にする気のない所長は、トミーを脱走犯として射殺してしまうのです。

前途の希望が絶たれたアンディは、いよいよ脱出の機会を狙います。友情を誓ったレッドに伝言を残して・・

ある朝のこと、アンディは房から消えていました。壁に貼った女優のポスターの後ろには大穴が開いていたのです。アンディは約20年の間、ロックハンマーで壁を掘り続けていたのでした。

アンディは脱出するとすぐに銀行に向かい、所長の不正蓄財を引き出し、ショーシャンク刑務所の腐敗を訴える告発状を新聞社へ送ると、難なくメキシコへ逃亡してしまいます。
告発状によって悪徳刑務官は逮捕され、所長は拳銃自殺をすることに。

やがて、レッドは仮釈放されます。アンディの伝言を信じて、塀の外に出られたら落ち合おうと約束したメキシコのジワタネホへ向かいます・・
美しく青い海の楽園で悠々と暮らすアンディと感激の再会が果たされます・・

★ラストは涙なくして見れないシーンですね・・

「ショーシャンクの空に」見どころ・感じどころ

アルカトラズ島

不朽の名作「 ショーシャンクの空に」は、冤罪でショーシャンク刑務所に収監された元銀行員アンディと長年服役している囚人レッドとの友情を軸に、絶望と希望が入り混じるハラハラ・ドキドキ・ビックリの物語が描かれます。

◆心を動かされた必見シーン        

アンディの財務管理の知識が功を奏し、刑務官の悩みを解決した見返りとして、重労働の囚人仲間にビールをと要求するシーンで、この映画に一気に引き込まれました。アンディの知識と善良な人柄を囚人も看守も認める出来事となります。

アンディーはオペラのレコードを刑務所内に流したことで懲罰されますが、ビールの件といい、図書室の整備の件といい、アンディーは囚人たちの刑務所暮らしを少しでも癒やし居心地よくとの思いを持っています。そして、いつかここを出て自由になりたいという希望を抱き続けます。
アンディは調達屋レッドに彫刻用のロックハンマーや女優のポスターを頼みますが、これらの小道具は脱獄のために前々から準備していたのですね。

最後は悪徳所長に見事な逆転裁きを下したアンディ。胸のすく思いです!
ラストはジワタネホの浜辺で再開した二人。何度見ても目頭が熱くなります。
絶望の中でも希望を捨てず諦めなかったアンディ、最後には自由を勝ち取り夢にまで見た楽園に辿り着いたのです。ラスト・シーンは完璧な感動の結末でした!

◆散りばめられた名言・人生へのメッセージ

「音楽は決して人から奪えない」
「人間の心は石でできてるわけじゃない 心の豊かさが必要なんだ」
「心の中には誰も奪えないものが・・希望だよ」
「希望はすばらしい、何にも替え難い、希望は永遠の命だ」
「後悔しない日などない 罪を犯したその日からだ」
「選択は2つだ。必死に生きるか、必死に死ぬかだ」
    
人の置かれた状況により、受け止め方は様々だと思いますが、「希望」はこの映画のテーマ。人間に備わるこの普遍的性質が言わしめた数々の名言が多くの人々の心をつかみ、この映画を名作と評価する所以なのでしょう。

◆ロケ地は観光名所に         

ショーシャンクの木
アンディがレッドにジワタネホへの伝言を残した大きな樫の木は、友情と希望の象徴とみなされ、多くの観光客が訪れたといいます。しかし落雷や強風で2016年に倒れ、現在は残っていません。ショーシャンクの木は、アメリカオハイオ州マンスフィールドにあった大きなアルバオーク(落葉広葉樹)。

樫の木

ショーシャンク刑務所
ショーシャンク刑務所は映画の中の所名で、実際はオハイオ州立少年院跡を利用し撮影が行われました。現在年月を経て廃墟っぽくなっていますが観光名所となっているようです。

ジワタネホの楽園
ジワタネホは物語の中で、天国あるいは楽園のようなものとして語られます。アンディとレッドが再会を果たしたメキシコのジワタネホの浜辺のシーンは、実際にはカリブ海のヴァージン諸島のセントクロイ島の浜辺で撮影されました。

★エンドロールの「アレン・グリーンを偲んで」は、映画の完成直前に亡くなった監督の古い友人への追悼句です。

「ショーシャンクの空に」楽園ジワタネホが象徴するもの

美しい浜辺

「ショーシャンクの空に」で、楽園と位置づけられる「ジワタネホ」は、劇中の主要なテーマの一つです。この幻想的な楽園は、社会的縛りやしがらみから解放され、新たな自由な世界を求める魂のあり方を象徴しているものです。

ショーシャンク刑務所を舞台に繰り広げられる物語は、ダークな環境で心の支えを求める囚人たちの姿でもあります。
個々の登場人物たちが抱える心の葛藤や、囚われの中で求める解放という願いを具現化した理想郷、ジワタネホは象徴的な存在として、解放への果てない望みが描かれます。

ジワタネホは映画の中だけの理想郷ではありません。この楽園は、私たちが日常生活で感じる社会のしがらみや束縛から解き放たれ、真の自由を手に入れるための壮大な旅の象徴にもなり得るものです。

「ショーシャンクの空に」を通じて描かれる「楽園ジワタネホ」は、私たちに勇気と希望を与えてくれるだけでなく、新たな出発や可能性へのインスピレーションを与えてくれる存在です。

人は常に何かを求め、成長を続けます。過去の苦難を乗り越え、夢や希望を追い求める先にある新しい可能性を探し求めます。魂の奥深い部分に眠る自由への憧れは心を揺さぶる力を秘めているのです。

楽園ジワタネホは、新天地を求める魂の自由を象徴しています。日常の中で感じる束縛や制約から解放され、新たなる可能性や魂の旅路を模索する際の指標として、私たちの心の中に輝き続けるものでしょう。

楽園ジワタネホは希望の光であり、自由を求める想いの大切さを教えてくれるものです。自由や解放を求める旅は、時に困難や試練が待ち受けるかもしれません。

しかしここで思い返してください「希望と勇気」です!
旅を諦めず希望を抱き続け、自由な魂で充実した人生を楽しめるようがんばりましょう!

★あなたの「楽園ジワタネホ」はどこに?探してみましょう!

「ショーシャンクの空に」まとめ

はい、絶望と希望が交互にやってきて、ハラハラ・ドキドキ・ビックリと一時も見逃せない映画でした。
アンディとレッドの友情や囚人たちへの憐憫の情、そして感動のラストへと、すべてが濃密に描かれ、最後のシーンは胸が熱くなり泣けてしまいました。

公開から30年、一昔前の映画ですが、「感動の映画ベスト100」「史上最も好きな映画」「死ぬまでに見るべき映画50本」「史上最高の映画50本」などで常に上位にランクインされています。本作は映画史に残る傑作の一つとして、ファンたちから愛され続けている作品だからですね。

ほとんどが暗い刑務所の中という映画にもかかわらず、希望の楽園で再開するラストシーンでは涙が溢れ、心が満たされました。よかったなぁー!感動した!

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

本ブログはSWELLを使用しています
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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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