懐かしき名作「大草原の小さな家」心に残る永遠の家族

大草原の小さな家タイトル

こんにちは、皆さん!「大草原の小さな家」このタイトルを聞くだけで、テーマ曲のあのメロディーが蘇ってきます。懐かしさと温もりが心に広がる方も多いのではないでしょうか。アメリカ開拓時代の広大な草原を舞台に、インガルス一家の愛と絆が織りなす物語は、時代を超えて多くの人の心に深く刻まれています。

素朴な暮らしの中で、困難に立ち向かいながらも支え合う家族の姿は、現代の私たちにも大切な何かを思い出させてくれるように思えます。親子の絆、友情、成長、そして夢。この作品が紡ぐ数々のエピソードは、私たちに優しさと勇気を届けてくれるものばかりです。

あなたにとって「大草原の小さな家」にはどんな思い出があるでしょうか? 思い返しながら、その魅力を共有しましょう。

目次

「大草原の小さな家」予備情報

「大草原の小さな家」は1974年~1984年にかけて放送されたアメリカのテレビドラマ(英題:Little House on the Prairie)。西部開拓時代、安住の地を求めて幌馬車で移動するインガルス一家が、様々な困難を乗り越える姿を通して、家族愛や人間愛が描かれます。
放送当時のアメリカではゴールデングローブ賞他何度も受賞し人気を博したシリーズの一つで、日本でも大ヒットし海外ドラマ不朽の名作として愛されています。

【スタッフ】

脚本・監督:マイケル・ランドン他複数
原作:ローラ・インガルス・ワイルダー
音楽:デヴィッド・ローズ

【キャスト】

父親チャールズ・インガルス役:マイケル・ランドン
母親キャロライン・インガルス役:カレン・グラッスル
次女ローラ・インガルス役:メリッサ・ギルバート
長女メアリー・インガルス役:メリッサ・スー・アンダーソン

★YouTube「大草原の小さな家」Pickup

「大草原の小さな家」ざっくりあらすじ

大草原の小さな家/イメージ

西部開拓時代、森に住んでいたインガルス一家は、生活の糧を得やすい新天地を求め幌馬車で移動しながら暮らしていました。
幌馬車には僅かな家財道具を積み、優しい妻キャロラインと三人の娘たち、メアリー、ローラ、キャリー、そして頼りになる馬や番犬のジャックと一緒にウィスコンシンからカンザス、ミネソタへと移動します。

その間、自然災害に脅かされたり、危険な野生動物に襲われたり、先住民のインディアンとの摩擦、新しい土地にこしらえた手作りの小さな家も政府から立ち退き命令を受けたりと、様々な困難に出会います。が一方、家族にとって心を許せる大切な友人エドワーズとの出会いもありました。

やがて一家はウォルナットグローブという町に落ち着き、農地を開拓して新しい生活をスタートさせます。しかし、農作物の不作や流行病などで厳しい生活苦に悩まされます。

一家は教会にも通い、町の住人たちと親しくなってゆきますが、子供や学校の問題など、時に難しい問題にも直面します。一方で、力を合わせ困難を乗り越えようと努力することで家族の絆は更に強まり、人々との信頼や友情が築かれてゆき心温まるエピソードが多く生まれます。

時は過ぎ、インガルス一家は農業の仕事に行きづまり、やむなく街に引越して生計を立てることに。しかし、都会の生活に馴染めず、生まれた男の子が生後間もなく亡くなったり、眼の性が弱かった長女メアリーが失明するなど悲しい出来事が家族を苦しめます。

やがて時を経て、娘たちは成長し、それぞれの恋愛を実らせ結婚しウォルナットグローブの町に戻ってきます。

鉄道が敷かれ町は発展していました。町の鉱脈の存在に目を付けた不動産会社が法律を盾に、先住民やローラ夫婦の土地を取り上げようと画策します。
これに反発したインガルス家を含む住民たちは、土地を盗られるくらいならと覚悟の上で、衝撃の行動に打って出ることに・・

「大草原の小さな家」見どころ・感じところ

大草原の小さな家/イメージ

◆美しい自然と開拓時代のレトロ感

どこまでも続く大草原、青空、森の木々、せせらぎ、動物たち・・田舎暮らしを好む人なら、こうした美しい自然は観ているだけで癒される映像です。
とはいえ、自然は時に恐ろしい災害をもたらすことも。危険生物に脅かされ、あるいは原住民と出会い驚くことも多々ありますが、家族が苦労を共にし、素朴に懸命に生きる姿が素晴らしい!

物語はアメリカ開拓時代、当時の生活様式の再現も見どころの一つです。家はお父さんの手作り、家具・小物までレトロ感に溢れています。お母さん手作りのアップルパイが美味しそう!子供たちの着ている服も可愛い。
家畜も飼育し自給自足の暮らし、田舎暮らしは大変だけれど、質素で何もないから人と人が助け合う、人間らしい楽しい心の暮らしがあるのですね。

◆理想の家族と登場人物のキャラ 

父親は家族を守る責任感に溢れ、農業はもちろん、大工仕事が得意、製材所の手伝いや危険な仕事もこなす一家の働き手。誰に対しても偏見なく公正に接する人格者、信心深く勤勉、子煩悩で愛妻家、そしてバイオリンも弾けて皆を楽しませる、まさに理想の父親です。

元教員の母親は知的で優しく家族の面倒をしっかり見ています。長女のメアリーは美しくしっかり者、次女のローラは姉とは違い明るく活発だがトラブルメーカー、そして可愛い三女のキャリー。貧しくとも助け合いながら、困難を乗り越え力強く生きるインガルス一家の姿は理想の家族です。

家族の周りには楽しいエドワーズおじさん、理不尽なオルソン婦人やネリーといった個性的なキャラクターもいて、ありふれた日常の中にハラハラドキドキがあり、ついつい物語に引き込まれてしまいます。

◆現代に通じる学びと永遠のテーマ

エピソードの中には、伝染病・人種差別・児童虐待・性被害・家庭環境や貧富の差・学校や保護者の問題など、現代にも通ずる様々な問題が盛り込まれ、自分ならどうすべきか?大人も子供も考えさせられる部分が多いストーリーです。

また、インガルス一家は、ウォルナットグローブで農業に行き詰まり、都会に移り働くことになるのですが、せちがらく騒々しい都会には辟易してしまいます。ゆったりした時間が流れる田舎にこそ人間的な暮らしがあると言いたかったのでしょうね。
物が溢れる現代に生きる大人はもちろん、子供世代にとっても学びとなるメッセージが盛り込まれています。

◆エピソード・ラストの衝撃と奇跡

「大草原の小さな家」は、まず最初に「旅立ち」というパイロット版(お試し版)が放送され、好評に乗じてシーズン1~8までが順次制作されました。その後、成長した次女ローラを中心にした「新・大草原の小さな家」がシーズン9として放送され終了となりましたが、ファンの要望に応え、最後に特版3本が作られ締めくくられました。総話数は全208話となります。

〈特版①〉きのうの日々
医者を目指していたインガルス家の養子アルバートが病のため帰郷し、ウォルナットグローブで最後の時間を過ごすことに。悲しい結末が示唆されます・・ 

〈特版②〉最後の別れ 
ウォルナットグローブの土地を巡り住民と不動産屋が対決、キャロラインまでもがライフル銃を構える。最後は衝撃の爆破により町の家々が崩壊することに。ウォルナットグローブよ永遠に・・

〈特版③〉この愛すべき子ら
クリスマスの買い物に来たローラ一家、目を離した隙に娘ローズが行方不明に。捜索には孤児の少年サム(サミュエル=神の名前)が偶然に加わり奇跡が・・

◆最終回・ウォルナットグローブ爆破

特版「最後の別れ」では、ウォルナットグローブの町がダイナマイトで爆破されるという衝撃的な展開が描かれました。どのような訳があったのでしょうか?

物語の中では、鉱脈を巡り土地の所有権争いで不動産会社と町の住民が対立し、住民たちは自分たちの愛する場所を奪われるくらいなら、自らの手で破壊することを選択したのです。

また、ドラマ制作側の事情があり、シリーズの終了後にセットを取り壊す必要があったため、ドラマのストーリーと絡めて爆破シーンを演出したとも言われています。
さらには、あまり盛り上がりなく平凡に終わったシーズン9を挽回すべく、あっと驚く演出で締めくくろうということだったかもしれませんね。

いずれにしても、最後は「大草原の小さな家」のラストとは思えない衝撃的な展開となり、スタッフの思惑通り、記憶に残るものになりました・・

「大草原の小さな家」に見る家族と現代・未来社会

大草原の小さな家/イメージ

「大草原の小さな家」に見る家族愛に満ちた姿と、物に溢れた現在の家族の姿は大分異なり淡白になってきているように思います。時代や文明の進化によるものなのでしょうか。

現在のように物が無い時代、厳しい自然環境を生き抜くには家族が互いに支え合うことが生活の基盤でした。
必要な物はすべて材料の調達から始まり手作りで生み出す他なく、物資が限られた中で知恵を出し合いながら生活していたのです。苦しい時ほど家族は一致団結して支え合い、家族の絆が深まっていったのです。
このような家族の形は物質的な豊かさよりも、精神的な支えが重要視されるものでした。

現代では物質的な豊かさが格段に向上したことで、生活の利便性が高まり、一人で暮らすことは極めて容易です。従って、個々は成人すると、自らの夢や自由を求めて家族から独立し、自立して生活する傾向が強くなっています。
都市化の進展と共に核家族が増え、その結果、家族の絆が過去ほど密接ではなくなり、時には、近くの他人のようにクールで淡白なものとなっているように感じられるかもしれません。

少子高齢化が進む日本では、一人暮らしの高齢者や、また未婚の男女の単身世帯が増加しています。そのため、近年「共助のコミュニティ」や「世代を超えた交流」が注目されており、家族単位の支え合いが減る一方で、町ぐるみで子育てや高齢者支援を行う動きが広がっています。
これは従来の家族の形から、地域コミュニティが育児や介護を担う社会へと移行する可能性を示しているとも言えます。
地球は狭くなり国際結婚による混血も増え、未来の人類は血族というよりフラクタルな血統レベルとなり、家族という枠を超えた新しい人間社会が築かれてゆくのではないでしょうか。

家族の在り方は、時代の文明と共に大きく変化しているようです。 過去の家族の絆が美しいものであるように、現代や未来の家族も、それぞれの時代のニーズに応じた形で模索されていくものでしょう。
家族の形は変わっても人が人を支え合うという根本的な価値は変わりません。技術の進歩や社会の変遷の中で求められるものは、いかに温かみを持った人間関係を築いていくか、ということでしょうか。

「大草原の小さな家」まとめ

はい、「大草原の小さな家」は、アメリカ西部開拓時代、自然と共生しながら生きる暮らしを通して成長していく子供たちと、家族の温かさ、大切さを再認識させてくれる素晴らしいドラマシリーズでした。

自然との共生、家族の絆、友情、恋愛など、人間愛や生き方という普遍的なテーマを題材として各エピソードが創られているので、時代を超えても愛され続けるストーリーなんですね。

本作は今、NHK BSで再放送されています。懐かしく振り返りたい方、初めて見る方も、家族一緒に楽しんで心を温めましょう。

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

本ブログはSWELLを使用しています
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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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