こんにちは、皆さん!「Shall we ダンス?」は、自分も踊りたくなるような楽しい映画、魅力的なハートフルコメディ映画として多くの支持を集めています。この映画ではダンスの楽しさと共に、新しい挑戦や自己発見の大切さが描かれ、観る人の心を温かく包み込んでいきます。ダンスを通じて人生のモチベーションが高まり、自身のさらなる可能性を模索するきっかけとなるかもしれません。
本記事ではダンスの楽しさや笑いをもたらす、この素敵な映画の魅力を再発見したいと思います。一緒に楽しみましょう!
「Shall we ダンス?」予備情報
「Shall we ダンス?」は、1996年に大映(現KADOKAWA)製作による日本の映画で、社交ダンスをテーマとしたハートフルコメディです。
原案・脚本共に周防正行監督の手によるもので、日本国内はもとより、海外でも高い評価を得た作品です。第20回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を始め、国内でのランキングやコンクールで数々の映画賞に輝いています。
【スタッフ】
監督:周防正行
脚本:周防正行
製作:桝井省志・小形雄二
製作総指揮:徳間康快
【キャスト】
役所広司: 杉山正平役(主人公)
草刈民代: 岸川舞 役(ダンス教室の教師)
竹中直人: 青木富夫役(杉山の会社の同僚)
渡辺えり子:高橋豊子役(ダンス教室の中年女性ダンサー)
柄本 明: 三輪 徹役(浮気調査の探偵)
原日出子: 杉山昌子役(杉山正平の妻)
【音楽】
主題歌「Shall we dance?」:大貫妙子
ミュージカル「王様と私」の中の楽曲「Shall we dance?」を周防義和氏編曲によりカバーしたもの。
★本作はアメリカでも大好評!2004年にはハリウッドで
リチャード・ギア&ジェニファー・ロペス主演でリメイク
版の「Shall We Dance?」が公開されました。
「Shall we ダンス?」ざっくりあらすじ
サラリーマンの杉山正平は真面目一筋の人間、妻と娘の三人家族で郊外のマイホームで平凡に暮らしています。
会社帰りのある夜、正平は走り出した電車の車窓から、ダンス教室の窓辺に寂しげにもたれる女性を目にし心を惹かれます。
数日後、迷いながらも思い切ってそのダンス教室を訪ねてみました。やはり窓辺の人はダンス教室の教師で、彼は家族に内緒で社交ダンスを習い始めることにしました。
しかしレッスンはベテランの年配女性の担当で当てが外れてしまいます。
一緒に踊りたい岸川舞先生は、聞くところによると、世界大会にも出場する一流のダンサーだったとのこと。あることで挫折し、今は失意の中に沈んでいるのだと・・
彼女へのあこがれは別として、正平はダンス教室で会社の同僚の青木とばったり顔をあわせ、お互いに驚いてしまいます。また他の生徒さん達とも親しくなり、社交ダンスの楽しさが分かってきます。
上達してきた正平はアマチュアスポーツ大会に出場することになり、舞から指導を受けることになりました。文句を言われながらも熱心に練習を続ける正平の姿に、舞の心の中に再びダンスへの情熱が蘇ってくるのです。
大会当日、正平は見事なダンスを披露します。しかし、家族に内緒にしていたにもかかわらず、思いもかけず観客席にいた娘の声援に気を取られ正平はうろたえ、とんでもないアクシデントでダンスは中断してしまいます。
そんなことで、正平はぷっつりとダンスを止めてしまいました。心配した青木がやってきて舞からの手紙を正平に渡します。舞は海外で再びダンス活動をする決意を固め、お別れパーティーに出席してほしいと伝えてきたのです。
しかし、意固地になっている正平はお別れパーティーへは行かないつもりです。
さて、感動のラストダンス、正平は舞と踊ることができるのでしょうか?
★ダンスシーンが多くとても楽しくて笑える、
そして微笑ましい感動が残る映画でした。
「Shall we ダンス?」見どころ・感じどころ
周防正行監督と言えば楽しい映画「シコふんじゃった」や「ファンシイダンス」を思い出します。これらを上回るヒット作となった「Shall we ダンス?」は、ごく普通の中年サラリーマンが、社交ダンスを通じて新しい自分を見つける物語、その中では社交ダンスの魅力が楽しく可笑しく描かれます。
◆踊れば楽し!社交ダンスの魅力
現在では、数あるカルチャー教室の一つとしてダンス教室は多くの老若男女が利用しています。しかし一昔前は、普通の人がダンス教室に通っているというと不純な動機を連想しなくもないので、本人はちょっと気恥ずかしさもあり、周りの人には内緒なんてことはよくあることだったかもしれません。
映画では、美人教師に惹かれて、という動機からダンス教室に通い始めた主人公が、次第にダンスそのものに熱中してゆく姿が描かれます。
ダンスホールやミュージック、明るさを落としたライト、ドレスや燕尾服、非日常の空間は極めて刺激的です。まるで自分が映画の主人公になったような気分です。
そもそも人間は楽しい時、嬉しい時、自然に踊り出す習性があるようです。逆に言えば、踊れば楽し、音楽に乗って体を動かすことでストレスの発散も可能です。
社交ダンスもまた平凡な日常には素敵なスパイスとなります。本作はユーモアも絡めて、社交ダンスに熱中する人々がとても楽しく魅力的に描かれています。
★本作公開直後には、周防正行監督と草刈民代さんが
電撃結婚したんですね!
◆中年世代の青春回帰、素敵なエッセンス
変化の無い日常を暮らすサラリーマン、毎日同じことの繰り返しに物足りなさを感じる人は多いのではないでしょうか。生活は安定していても、いつの間にか若い時の情熱はどこへやら、生き甲斐とは何か、なんてふと思ったり・・
そんな時、思いがけずポットと灯った心のときめき、そんな感情には十分に共感が持てます。社交ダンス?自分にもできそう。でも最初の一歩を踏み出すことに逡巡する気持ちにも自分を重ねてしまいます。
そもそも人間は、変わらぬ平凡な日々の生活に感謝する一方、どこかで新しい刺激を求める習性を持っているようです。それは心のどこかに潜み、何かのきっかけで表面化し行動に現れてくるのです。
ちょっとしたきっかけは希望です。没頭できる何かに出会いたい、そういうアンテナを持つ人にとって「Shall we ダンス?」は心に響く物語です。
◆登場人物は濃厚キャラクター
もちろん主役の役所広司さんは日本を代表する俳優さん、相手役の美女は日本バレエ界のプリマドンナ草刈民代さんです。草刈さんは女優としての映画出演は始めてだそうで、最初は素人のように無表情・無機質な感じでしたが、それも監督の思惑だったんですね。ストーリーが進むにつれて溶け込んでいきました。
ダンス教室の仲間として、竹中直人さん、渡辺えり子さん、田口浩正、徳井優さん、草村礼子さんなど助演陣もダンスを披露しながら周りを囲み、浮気調査の探偵役には柄本明さんと、皆さんコメディに一役買っています。
笑いをとるのは何といっても竹中直人さんのやりすぎと思えるほどの演技!中年の独身男、青木富夫は会社ではパッとしないが、その分、エネルギーはアフター5のラテンダンスに情熱を燃やしているという役柄。
★竹中直人さん、まさに天才コメディアン!
「シコふんじゃった」でも大笑いしちゃいましたね。
「Shall we ダンス?」に見る人生哲学・人生の歩き方
「Shall we ダンス?」は、踊ることが人々にもたらす素晴らしい影響について描かれたハートフルコメディとして多くの人々を魅了しています。
物語はサラリーマンの主人公が、偶然見かけたダンススタジオの窓に佇む女性に惹かれ、社交ダンスを始めたことで、新たな世界を発見し、心に輝きを取り戻し自己成長していく過程が描かれます。
「ダンス」というものが人生にもたらすものは多岐にわたります。
踊るということは人間の習性の一つでもあり、踊ることは楽しいと感じることです。本映画では社交ダンスがテーマとなっており、この非日常的な行動により見える世界も変わってくるということです。日々の生活や人間関係、自身の肯定感、生き甲斐という人生の手助けにもなり得るのです。
映画のように、新たな趣味や才能を発見し実行することで、日常のモノトーンな生活に彩りが与えられます。新しい仲間とつながればストレスも和らげられるでしょう。日常生活に活力が湧きモチベーションを持続させることにも有益です。
この映画からは、踊ることの楽しさだけでなく、人生の喜びや意義を見いだすためのきっかけを大事にしようというメッセージも伝わってきます。生きる喜びや充実感を感じるためには、新しいことにチャレンジしてみることです。
今回のテーマは社交ダンスですが、まず勇気を出してその世界に一歩を踏み出しステップを踏んでみましょう。踊れば楽し!生活に楽しみや潤いが与えられます。これがダンスの素晴らしいところです。ダンスの魅力を通じて、人生をより豊かで輝かしいものにしてゆきましょう。
「Shall we ダンス?」まとめ
はい、平凡な中年サラリーマンの男性が、たまたま見かけた社交ダンス教室の美女にときめいたことをきっかけにダンスを習い始めましたが、そのうちダンスそのものが楽しくなり、見失っていた生きる情熱を取り戻していくというお話でした。
とかく人間は嬉しい時、楽しい時には踊り出す。沖縄の人たちが典型的ですね。ダンスとは言わないまでも、身振り手振りで踊ってみると、いやなことも忘れ楽しい気分になるものです。
社交ダンスに留まらず、フォークダンスでもジャズダンスでも、ヒップホップ、ブレイキン、サンバにサルサ、言うだけで体が動いてきそうです! ちなみに私は盆踊りが大好きです。
「Shall we ダンス?」のように美女でなくとも、興味のある何かにときめいたら、勇気をだして一歩を踏み出してみましょう。新しい世界と出会えるかもしれません。
★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!