「麗しのサブリナ」オードリー・ヘプバーン魅惑の変身

麗しのサブリナ/タイトル

こんにちは、皆さん!「麗しのサブリナ」は、永遠の妖精と称されるオードリー・ヘプバーンの魅力が存分に詰まった作品です。彼女の洗練された美しさと優雅な立ち居振る舞いは、私たちをを魅了してやみません。

この映画では、サブリナという一人の女性が、失恋を機に、パリでの経験を通じて内面からの輝きを増し、まるで蝶のように美しく変身した姿が描かれます。

オードリーが演じるサブリナの変身や成長の過程は、人生を変えるきっかけや、夢を追う勇気を思い出させてくれるでしょう。
今回は、そんなオードリー・ヘプバーンの魅力と映画「麗しのサブリナ」の素晴らしさを改めて追想したいと思います。

目次

「麗しのサブリナ」予備情報

「麗しのサブリナ」は、1954年公開のアメリカの映画です。大企業の御曹司の兄と弟と運転手の娘サブリナの恋模様が描かれたラブストーリー。「ローマの休日」に続くオードリー・ヘプバーンのヒット作で、こちらも彼女のファッショナブルな魅力が輝いています。アカデミー賞・ゴールデングローブ賞他多数受賞。

【スタッフ】

監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー サミュエル・テイラー
原作:サミュエル・テイラー
テーマ曲:エディット・ピアフ「バラ色の人生

【キャスト】

主人公サブリナ役:オードリー・ヘプバーン
兄 ライナス役:ハンフリー・ボガート
弟 デビット役:ウィリアム・ホールデン

★YouTube「麗しのサブリナ」Pickup

「麗しのサブリナ」ざっくりあらすじ

ニューヨークの大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、ララビー家の次男デビッドに密かな思いを寄せていましたが、プレイボーイのデビッドは、サブリナのことは全く眼中にありませんでした。
父は娘に身分違いの叶わぬ恋を諦めさせるため、彼女をパリの料理学校へ留学させることにしました。

それから2年が経ち、パリセンスを身に着けたサブリナは、見違えるほど美しく成長しニューヨークに帰ってきます。

麗しのサブリナイメージ

偶然、美しい女性に出会ったデビッドは、その人がサブリナとは気づかず、彼女に一目惚れしてしまいます。

デビッドは、財閥令嬢と婚約しているにもかかわらず、婚約者そっちのけでサブリナに夢中になっていきます。
財閥令嬢との婚約には会社同士の事業協力にも関わっているため、デビッドの兄ライナスは、デビッドとサブリナの引き離しを画策します。

デビッドと違い気真面目なライナスは、女性との交際は苦手だったのですが、彼女にあえて優しく接しデートに誘いデビッドから気をそらそうと頑張ります。
計画はうまくいき、サブリナの心は少しずつ優しいライナスに傾いてゆくのでした。

ライナスは彼女を再びパリに帰すべく一計を案じます。乗船券を二枚用意し、二人でパリへ旅立つよう見せかけます。騙されるとも知らず喜ぶサブリナに、ライナスの胸中は複雑に揺らぎ、つい真実を話してしまうのでした。
いざ出航となった時、自分は乗船しないつもりだったと。サブリナにララビー家から離れパリへ戻ってほしかったのだと告げます。

サブリナはそのことを知って深く悲しみ、すべてを諦めてパリへ行く決心をするのでした。ライナスは自責の念にかられると共に、いつの間にか自分がサブリナを愛していることに気づきます。

考えを改めたライナスは、自分の気持ちを抑え、デビッドにサブリナと共にパリに行くよう伝えます。しかしデビッドは、兄ライナスの想いを知り、兄の幸せのために潔く身を引く決心をするのでした。

いよいよサブリナがパリへと旅立つ出航の日、まだ迷っているライナスの前にデビッドが現れ、もう時間がない、これが最後のチャンスだとライナスの背中を押します。
ライナスは会社を飛び出し、既に出航したパリ行きの船を高速艇で追いかけます。愛を告白するために・・

「麗しのサブリナ」見どころ・感じどころ

麗しのサブリナイメージ

1950年代の古き良きアメリカンの雰囲気が感じられる素敵な映画!
若さ輝くオードリー・ヘプバーンの相手役としては、少し歳をとりすぎている感がありますが、それでも、兄ライナスを演じるハンフリー・ボガートはお洒落で渋いダンディな紳士、弟デビットを演じるウィリアム・ホールデンは、いかにも陽気なアメリカ人といった性格がよく現れています。
このベテラン二人の名優がヒロイン、オードリーの可憐な魅力を一層引きたてているのですね。

フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフが歌った曲「ラ・ヴィアン・ローズ」、日本では「ばら色の人生」として知られています。どなたも一度は聴いたことがある旋律ではないかと思います。

ロマンチックに夜会のムードを醸し出し、夢と憧れと、ちょっぴり寂しいような、「麗しのサブリナ」という映画にピッタリのメロディーです。
オープニングで流れるこの音楽を聴くだけで何やら夢の世界へと誘われるような気になります。

本作品ではオードリー・ヘプバーンによる、グラビアから抜け出したような素敵なファッションやヘアスタイルがセンセーションを巻き起こしました。

駅前でプードルを連れ、パリセンスの服を着こなすヒロインの立ち姿の素敵なこと!
ララビー家のパーティーでは白いイヴニングドレスを纏った姿の美しいこと!
肩にリボンが付いた黒のカクテル・ドレス、そして黒いスリムな八分丈パンツルック、これらのドレスは、オードリー・ヘプバーン自身がフランスのファッションブランド、ジバンシィから購入したものといいます。

ヘアスタイルのサブリナカットや八分丈のサブリナパンツは、当時世界中で一世を風靡するトレンドとなりました。

実らぬ恋にときめく純真な乙女サブリナを心配する父親は、サブリナに「月に手を伸ばすのは止めろ」と、娘をパリへ留学させてしまいます。
しかし二年後、エレガントな女性へと変身したサブリナがパリジェンヌスタイルで帰国します。駅前で佇むシーンは印象的ですね。

サブリナは父親に言います。「今度は、月が私に手を伸ばしているのよ」と。彼女はもう以前のサブリナではなく、パリで学んだ知識や経験が心の糧となり、自分に自信を持てる女性に成長していたのです。

パーティでは美しいイブニングドレス姿で登場するシーンもまた目を瞠る一場面。黒いリボンのカクテルドレスも大人の雰囲気でありながら愛らしい。自信が彼女を内面から変わらせ、外見のファッションにもそれが顕れているのです。

★1995年のリメイク版「サブリナ」では、サブリナ役はジュリア・オーモンド、ライナス役はハリソン・フォードでした。

「麗しのサブリナ」に見る人生の転機と変身

麗しのサブリナイメージ

オードリー・ヘプバーンは自身も第二次世界大戦による困難を経験し、バレリーナへの夢を諦めざるを得なかったという過去がありますが、映画界では輝かしいキャリアを築き上げました。
本作「麗しのサブリナ」には彼女の人生と重なる変身願望や自己実現の夢において共通する部分があるのではないでしょうか。

失恋、失業、転職、落第、挫折、誰にも人生の転機が訪れます。しかし、気持ちを切り替えざるを得ない状況に追い込まれた、そんな時こそ自身が変わるきっかけとなり得るのです。

本作「麗しのサブリナ」では、失恋をきっかけに一人パリへ旅立ちました。きっと傷心の想いだったことでしょうが、全く別の世界で得た知識や経験により、これまでの自分の殻を脱ぎ、新しい自分に生まれ変わることができました。
「麗しのサブリナ」は、外見の美しさだけでなく、内面の成長による真の美しさを描いた作品です。主人公サブリナは、パリでの経験を通じて内面から輝く女性へと変身したのです。

「麗しのサブリナ」を見て、外見の美しさに感動し、一層おしゃれや美顔術、更にはダイエットに励む人もいるのではないでしょうか。
それも有かもしれませんが、でも、本当の美しさとはそればかりではないと、皆さんは既にお分かりだと思います。真の美しさとは人間の中身なのですよね。

「玉磨かざれば光なし」。日頃の学びや遊び、知識や経験の積み重ねにより人格が磨かれ、身に着いた功・徳が自然とオーラのようにその人を輝かせるのです。
勉強でも家事や趣味でも、あるいは一つでも何か得意なことがあるなら、頑張って努力してみましょう。次第に光が増してくるはずです。

この映画はファッション的変身をモチーフに、真の美しさとは何かを考えさせられる作品です。
「麗しのサブリナ」を観て本当の美しさを見つけるきっかけになるとよいですね。

「麗しのサブリナ」まとめ

はい、夢見るような魅惑のメロディに乗せて、1950年代の古き良きアメリカンの雰囲気が感じられるロマンチックな映画でした。

ストーリーは単純で、最後には仕事を投げ出して恋人を追いかけるという、よくあるパターンですが、脚本のセリフがウィットに富んでいて格調と趣を感じさせるものがあります。

ベテランの名優たちもさることながら、人気上昇中の瑞々しいオードリー・ヘプバーンが見せるファッショナブルな変身と美しさには魅了されます。

「バラ色の人生」のメロディーと共に夢のような世界へ、珠玉の一作を楽しみましょう。

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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