こんにちは、皆さん！ 歴史ドラマ「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」は、ヒロイン如懿をはじめとする後宮の女性たちの愛憎悲喜こもごもの心情を写しながら、紫禁城の中で繰り広げられる人間模様が描かれます。
宮殿という華やかな舞台背景や美しい衣装・装飾品は、歴史ドラマならではの魅力に溢れています。また、地方への巡幸や草原の狩場木蘭囲場など、壮大なストーリー展開にも引き込まれます。
今回は「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」の世界に浸り、清朝・乾隆帝の時代に想いを馳せてみたいと思います。
「如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～」予備知識
「如懿伝」は、2018年に放映された中国のテレビドラマです。リュウ・リエンズー氏のWEB小説「後宮・如懿伝」を元に制作されたもので、清朝第6代乾隆帝に愛され皇后となった実在の女性をモデルとした、紫禁城後宮における愛憎物語です。日本では「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」として放映されました。一流スタッフ陣、実力派俳優が結集し、クオリティが高く重厚で見応えのあるドラマです。
【スタッフ】
監督：ワン・ジュン（如懿伝・蒼穹の昴）
脚本：リュウ・リエンズー
【キャスト】
嫻妃（かんひ）／如懿 役：ジョウ・シュン（女帝-エンペラ—・チィファの手紙）
乾隆帝／愛新覚羅弘暦 役：ウォレス・フォ（明妃伝・鏢門・リセット）
皇 后／富察（ふちゃ）役：ドン・ジエ（三国志・至福のとき）
愉妃／海蘭（はいらん）役：チャン・チュンニン（武則天・織姫の祈り）
衛嬿婉（えいえんえん）役：リー・チュン（花千骨・慶余年）
「如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～」ざっくりあらすじ
乾隆帝は正室の富察皇后を愛し信頼していましたが、幼馴染の側室、如懿をもまた寵愛していました。
如懿は、皇后を始め陰険な側室たちから身を守るため、心ならずも策謀を巡らし、寵愛争いに巻き込まれてゆきます。
ある時、如懿は皇子殺しの濡れ衣を着せられ冷宮に送られてしまいます。が、親友の海蘭や侍衛の凌雲徹に助けられ、機転を働かせ奇跡的に復位することが叶うのでした。
実はこの時、如懿の無実を信じていた乾隆帝が密かに守ってくれていたのです。
その後、如懿は冤罪を晴らすため証拠を探し出し加害者を自滅に追い込みます。加担したと思われる皇后も、自身の子を失い悲嘆にくれるあまり命を落としてしまいます。
乾隆帝は空席となった皇后の座に如懿を継皇后として冊封しました。
物語の後半は、野望を抱く新たな寵妃、衛嬿婉が台頭してきます。衛嬿婉は、手段を問わず乾隆帝の歓心を買うことに専念し、皇子・公主も儲け、いつの間にか皇后に次ぐ権力を手に入れたのでした。
更に、相思相愛だった乾隆帝と如懿の間に不和を生じさせるよう目論み、二人の信頼関係は次第に壊れていくことに・・江南巡幸の時、ついに決定的な事件が起こりました。
乾隆帝との確執に辟易していた如懿は、夫の不行跡を目の当たりにして、自身の髪を切り落とし決別を図ります。乾隆帝は満洲族禁忌の断髪に怒り、如懿は皇后位を剥奪され自身の宮殿に軟禁の身となってしまいます。
後宮の頂点に上り詰めた衛嬿婉は、息子の十五皇子を皇太子にすべく悪知恵を画策します。しかし、事前に察知した乾隆帝は策を講じこれを阻止、同時に過去の悪事も暴かれ、如懿に対する疑念も氷解するのでした。
真相を知った乾隆帝は深く後悔するのですが、時すでに遅く・・さて、如懿は蘇ることができるのでしょうか？
★ラストシーンでは枯れたはずの「緑梅」に花が甦ります。
通常梅の花の萼は赤ですが、緑梅は萼が緑色なので、全体に
ほんのり黄緑色に見える白梅の一種です。
～紫禁城に散る宿命の王妃～にふさわしい演出ですね・・
「如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～」見どころ・感じどころ
「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」は、総製作費96億円という、巨額の費用が投じられた宮廷時代劇であるだけに、その豪華なセットが見ものです。妃嬪たちの美しい衣装や髪飾りにも注目。華麗な宮廷の世界が見事に再現され、王妃や後宮の女性たちの華やかな美しさに見とれてしまいます。
登場人物の個性豊かなキャラクターも見どころです。ヒロインは中国トップ女優の一人ジョウ・シュン、そして中国時代劇でカリスマ的存在感のある台湾出身ウォレス・フォが乾隆帝を演じています。見応えがありますね。
また、ストーリーの流れも魅力的です。皇后の冊封儀式、南巡、狩場木蘭などの史実が壮大に描かれています。史実に沿う歴史的な背景を持ちながら、創作を含めた悲喜こもごものドラマやロマンスを兼ね備えます。
如懿の仲間や敵、そして宮廷の人々との関係性が緻密に描かれ、史実と重ね合わせながら、それぞれの生死・昇進・成長の過程を追うことに面白みがありますね。
「如懿伝」は、美しい映像と素晴らしい演技によって、視聴者の心をとらえます。時代背景や宮廷の風俗に基づく描写は、創造による誇張があるかもしれませんが、とても興味深く、当時の中国の歴史に触れる感動的な機会と言えます。
歴史オタクの諸氏には見逃せない物語ですが、男女を問わず、幅広い年齢層の方にも楽しめる作品ではないでしょうか。
★後宮は伏魔殿、常に戦々恐々として、きっとストレスが
溜まっていたことでしょうね。
「如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～」歴史物語に見る抒情と愛の姿
物語は、清朝の時代に宮廷で繰り広げられるドラマチックな出来事を取り上げています。
主人公である如懿は、美しく優雅な王妃でありながら、宿命に翻弄され波乱万丈の人生を送りました。
後宮には、如懿と同じく魅力的な妃嬪達がたくさん暮らしています。彼女たちは、権力争いや陰謀、愛と嫉妬といった感情の渦に巻き込まれながら、それぞれの生き方を模索しています。彼女たちの愛は、時に純粋でありながらも壮絶なものです。
謀りごとが横行する伏魔殿のような後宮にあって、如懿は誰よりも愛情深く寛容な心を持ち、ことに当たっては泰然自若、また、毅然として悪を制裁する決断力も示しました。その気高さ潔さには敬服の想いひとしおです。
こうした忍耐と努力の日々を重ね、ついには堂々と皇后の座へ上り詰めるのです。
帝王の愛を分かち合わねばならぬ妃嬪の一人という宿命に翻弄されながらも、自らの信念や愛を守り続けようとするヒロインの如懿、その姿に憐憫の情や愛着を覚え応援したくなります。
「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」は、宮廷愛憎時代劇の最高傑作と称賛されています。愛と宿命、友情と裏切り、苦悩と成長の物語でもあります。歴史に興味のある方や、宮廷ドラマが好きな方にとっては必見のドラマと言えるでしょう。
「如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～」まとめ
はい、「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」、歴史ドラマとしての映像は美しく、落ち着きがあり、そして壮大な国土や清朝乾隆帝の時代を垣間見ることができました。
ちなみに、本作品では悪役だった衛嬿婉ですが、同時期に別テレビ局で制作された「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」では、機知に富み不条理に対抗するスーパーヒロインとして描かれています。
「如懿伝」はスローテンポでいかにも歴史物語風、「瓔珞」はスピード感がありエンターティメント的です。
同じ乾隆帝の後宮が舞台ですが、俳優さんは異なりますし、視点も全く異なるので、併せて視聴してみるとおもしろいと思います。史実では、どのような女性だったのか分かりませんが、物語は彼女たちの人間味を偲ぶよすがの一つと言えるかもしれません・・
★それでは、またお会いしましょう。Good Luck！
