笑いと涙!四兄弟が奏でる恋物語「ソル薬局の息子たち」

「ソル薬局の息子たち」アイキャッチ画像

こんにちは、皆さん!笑いから涙まで、さまざまな感情が交錯する韓国ドラマ「ソル薬局の息子たち」。この作品は、恋愛や家族の絆を描きながら、視聴者の心をとらえるパワーがあります。四兄弟が抱える個々の悩みや葛藤、感情豊かに織りなす恋物語は、視聴者を笑わせ、涙させ、そして温かな気持ちにさせてくれます。本記事では、このドラマの魅力と引き込まれるストーリーについてのご紹介と、私なりの想いを綴ります。

目次

「ソル薬局の息子たち」予備知識

「ソル薬局の息子たち」は、ソウル市内の一角にある小さなソル薬局を中心に、性格の異なる四人の兄弟それぞれのラブストーリーを愉快に描いたホームドラマです。

KBS週末連続ドラマ全54話で、2009年視聴率NO.1に輝いた作品です。
韓国国内では放送開始から徐々に視聴率が上がり、後半の視聴率は40%超え、最終回では48.6%を記録するヒット作となりました。

演出/イ・ジェサン
脚本/チョ・ジョンソン
主演/長男 ソン・ヒョンジュ(チェイサー・黄金の帝国・模範刑事他)
   次男 イ・ピルモ(キムスロ・君は僕の運命・光と影他・恋慕他)
   三男 ハン・サンジン(馬医・イサン・白い巨塔・人形の家他)
   四男 チ・チャンウク(奇皇后・蒼のピアニスト・ペクドンス他)

★長男役のソン・ヒョンジュさん。2009年度KBS演技大賞で最優秀演技賞を獲得。その後も多くの作品に出演して、今では個性派・演技派俳優として高い評価を得ている。
★YouTube「ソル薬局の息子たち」Pickup

ソン・ヒョンジュさんと最初に出会ったのは「初恋」でギターを持ったカラオケの先生役。~♪逢っていても逢いたい♪~なんて、歌のフレーズ、今も忘れられない。そらっとぼけた変なおじさん風が何とも言えない味な魅力。ソル薬局の息子たちでもその温和でとぼけた魅力を遺憾なく発揮しているね。

「ソル薬局の息子たち」ざっくりあらすじ

ソル薬局には4人の息子たちがいる。
長男のジンプンはソル薬局を営む薬剤師。人がよく優しいが、じみでぱっとしない。中学時代の初恋を引きずったまま40歳近くになり、未だに独身。

ある日のこと、ジンプンの初恋の女性ヘリムが近所に越してきた。偶然の出会いにジンプンの心は動揺するが、ヘリムは既に結婚しており夫と二人の子持ちとなっていた。

しかし、ヘリムは病を患っていて余命いくばくもない状態と知ってジンプンの心は千々に乱れる・・

次男のテプンは小児科の開業医。子供好きで、外見は明るく楽しくいい男だが浮気性の遊び人的一面がある。
看護師募集で応募してきた一人の若い女性ポクシル。彼女は医院で働くうちにテプンに好意を持つようになる。ポクシルには事情があり真の姿を隠していたが、実は大病院を経営する院長の娘で、れっきとした女医だった。ポクシルの気持ちはテプンになかなか伝わらず、ついにテプンに失望した彼女はソル小児科を去ることに・・

ドラマの後半はこの二人のストーリーが盛り上がり断然おもしろくなる。この先の展開は見てのお楽しみ。

次男役のイ・ピルモさんが「チャングムの誓い」に出演していたという話を聞いた。どこに出ていたのだろうと探してみたら、疫病で封鎖された村で、取り締まりの役人という端役で出演していました。そんな下積み時代もあったんだね・・

三男のソンプンはテレビ局の報道記者。秀才だが野暮ったくて堅物の真面目人間。
ある日の見合い相手は局長の娘で、タレントのオ・ウンジ。二人は交際に発展するのだがいろいろ問題が発生。
ウンジは自分の出生についての悩みがあり、家族との仲が気まずい。ウンジの父親とソンプンの父親は古い友達だが、家柄のレベル問題もありうまくいっていない・・どうなることやら・・

四男は年の離れた末っ子のミプン。浪人生暮らし。手芸や刺繍、料理など女子力が強い。
ミプンは友人ヨンチョルが兵役に行くことになり、やむをえない事情で娘のハナを預かることになってしまう。独身の浪人生なのに、いきなり赤ん坊を育てるはめに・・
ところがハナの母親スヒが現れ、すったもんだの末に、スヒとハナはソル薬局一家に居候することになった・・

母親オッキは、こうした個性の異なる四人の息子たちを日々気にかけて忙しい。特に、40歳になっても独身の長男をなんとか結婚させようと躍起になっている。

さて、4人の息子たちは独身にさよならすることができるのだろうか・・・

作品の面白さと韓国のファミリー意識

韓国では、今でも強いファミリー意識が根付いているようです。
家族は韓国社会の中核であり、互いに支え合い、結束して生活しています。これは韓国の恋愛文化にも大きな影響を与えているといえるでしょう。

韓国の恋愛は、単なる個人の関係ではなく、家族全体の関係として捉えられます。恋人同士が結婚を考える時、お互いの家族も重要な要素となります。特に結婚後は夫婦の両親との関係が重要視され、しばしば同じ家に住んで暮らすこともあります。

また、年齢や立場による敬意も重視されます。年上の兄弟や姉妹に対しては特別な敬意を持ち、大切にします。同時に、年下の兄弟や姉妹には責任を持ち、支えることも求められます。

家族が多いとそれだけ問題も起こるし、苦労も多いのだろうと思う。時には気を使わなければならないこともあるでしょう。しかし、家族が多いということは、その人数分自分を心配してくれたり、支えてくれる力があるということです。

まさにこのドラマからは家族の暖かさやありがたさが伝わってくるのです。家族ってこういう風なものなんだなと改めて思い直します。

このようなファミリー意識は韓国のドラマや映画によく反映されています。
特に「兄弟・姉妹それぞれの恋物語」というテーマは、韓国の大衆文化でよく見られるもので、このような作品では、家族の絆や相互の関係の情愛物語が繊細に描かれます。

家族の絆が大切にされることで、個々が繋がり、結束する力が生まれます。こうして家も社会もより強くなります。互いをサポートし合う、思いやりの心は、作品を通じ他の国々にも影響を与え、広まっていくことでしょう。韓国のファミリー意識は、まさに尊敬に値する価値観です。

日本では若干希薄になりつつあるファミリー意識。我が家でも、まあ、いろいろ事情があったのですが、今は核家族となって暮らしています。思い返してみると、ファミリー意識に欠けていたとも思われ、今更ながら反省の念が浮かんできます。
核家族はシンプルでけんかすることもない。特別な問題もなくただ淡々と静かに暮らしているだけ。これもある意味幸せと言えるのかもしれませんが・・

「ソル薬局の息子たち」は、見始めるとだんだん引き込まれてゆく。ドラマでは特別な大事件が起こるわけではないのですが、それぞれの先行きがとても気になる展開で、次回が楽しみになる中身の濃いホームドラマです。

長男役のソン・ヒョンジュさんのとぼけた味のある演技は最高!おもわず笑えてしまう。ウルッとくる涙のシーンもあり、後半は、どうなるんだろう? と続きへの期待感が高まります。

中盤からは、韓ドラ特有の思いがけない布石がありビックリ、ますます目が離せなくなること請け合いです。

どこへ行ってしまったのかと思っていたキム看護師が大病院の医師として再登場!はたして次男テプンとキム看護師の愛の行方はいかに・・ここに高視聴率を獲得したミソがあるようですよ。

最後はそれぞれが自分の幸せを見つけてハッピーエンド、なので安心して視聴してくださいね。ネタバレしちゃいましたけど、結果より過程が大事なことであって、そこにこそ人生の価値があるのですから。

「ソル薬局の息子たち」から汲み取る人生哲学・心の糧

「ソル薬局の息子たち」は、四兄弟とその家族や恋人が織り成す一般家庭によくある物語であり、その中には人生についての深い哲学が込められています。
この作品は笑いと涙を巧みに交えて描かれています。四兄弟たちはそれぞれ異なる性格を持ちながらも、家族の絆で結ばれています。

彼らは困難な状況に立ち向かいながらも、笑いを忘れず前向きに生きる姿勢を示しています。これは、私たちにとっても大切な教訓となります。

人生の中で悩みや困難に直面したときでも、笑顔を忘れずに前に進むことの重要性を教えてくれます。

また、この作品は家族や友情についても深く考えさせられます。四兄弟は互いに支え合い、信頼し合っています。誰でもが家族の絆は人生において不可欠な存在であり、良きにつけ悪しきにつけ、精神的な支えとなっています。私たちも家族や友人との絆を大切にし、助け合いながら生きることが、人生の豊かさを感じる秘訣と言えるでしょう。

さらに、この作品は人生の喜びや悲しみを描いています。四兄弟はそれぞれ人生の試練に立ち向かいながら、成長していきます。

彼らの物語は、私たちに人生の中での挫折や喪失の重要性を思い起こさせます。成功や幸せも大切ですが、失敗や悲しみも人生において避けて通ることはできないものです。

それらを乗り越えて成長することが心の糧となり、人間性を磨き、精神性を高めてゆくものとなるはずです。

この作品を通じて、私たちの人生に対する考え方や生き方を見つめ直し、より豊かな人間関係と幸福な人生を歩むための心がけにつながれば幸いです。

「ソル薬局の息子たち」まとめ

はい、長編の作品でしたが、日本の古き良き昭和時代の人情を思わせるようなファミリードラマでした。

派手な作りはないけれど、笑いもあれば、泣けるところもある。数あるほのぼの家族ドラマの中でも記憶に残る作品の一つです。四人を取り巻く家族や隣人たちの優しさや情愛が伝わってきましたね。

犯罪が多発する昨今ではお隣さんとの付き合いは少なくなったけれど、一昔前までは、ほとんどの家で近所付き合いというものが盛んにありました。
お金は無くとも人情があり、ご近所さん同士が思いやり、繋がりを大事にしていたのです。

「ソル薬局の息子たち」は10年以上前の作品だけれど、今見ても遜色なしに暖かくおもしろい家族ドラマです。まだご覧になっていない方はぜひどうぞ。

過去に見た映画やドラマを、こうして思い出しながら書いていると新しい発見もあり、とても楽しいことです。

それでは、またお会いしましょう。Good luck!

本ブログはSWELLを使用しています
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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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